JPAは年間250名以上の選手を毎年国際大会に派遣しており、良い成績を上げていますが、参加選手数に比較して国際審判の数が不足しています。
JPAがAPF、IPFのメンバーとしての責任を果たすため、また、国際大会で日本の競技成績を向上させる為にも国際審判員の増員が必要です。
一人でも多くの方に国際審判員になっていただきたいと思い、国際審判員に関するQ&Aを作りましたので是非ご覧ください。
Q1 国際審判員は何をするの?
世界大会、アジア大会、その他IPF、APF主催の国際大会に参加して審判を行います。世界中の審判が集まり、アジアのIPFメンバーも多く集まりますから、すぐに仲間ができますよ。審判業務に関しては国内審判員と同じですから心配いりません。
Q2 国際審判員の受験資格は?
国内審判1級及び2級の審判資格を有しているもの又は、国内審判3級の者のうち国際大会に3回以上選手として参加したことのある者で、国内3種目大会で主審2回を含む4回以上の審判実績を有する者です。
Q3 国際審判員受験の申し込み方法は?
日本パワーリフティング協会がとりまとめ、APF、IPFに受験を申し込みます。各都道府県協会の代表者を通じて、お問い合わせ窓口よりJPA事務局までご連絡ください。https://www.jpa-powerlifting.or.jp/contact.php#a03
Q4 国際審判員はどこで受験できるの?
国際大会の試合場でペーパーテスト、実技試験が行われます。全ての大会で審判員試験が行われるわけではないので、上記フォームにてJPA事務局にお問い合わせください。
Q5 国際審判員のペーパーテストはどんな問題?
日本の審判試験と違い、記述問題が多い傾向です。例えばスクワットで失敗となる項目を7個上げよ、といった問題です。問題文は英語ですが、回答は日本語で構いません。問題文の意味が分からない場合は試験場で質問できますし、辞書や翻訳機の使用が可能です。
Q6 国際審判員の実技試験はどんなふうに行われるの?
第2試技、第3試技のうち潰れた試技を除きスクワット40試技、ベンチプレス30試技、デッドリフト30試技を判定します。この判定が試験管の判定と90%以上同じなら合格です。これは国内2級、1級審判の承認テストと同じですね。
Q7 英語ができなくても大丈夫?
審判員に合格したら英語力に応じてIPFが適切な配置をしてくれますから心配はいりません。英語力がやや不足していても、経験を積むにつれコスチュームチェックや主審もできるようになります。
現在活躍中の国際審判員も、皆さん英語が堪能という人ばかりではありません。試験会場では翻訳機が使用できますので安心してください。
Q8 国際審判員の資格維持の条件は?
2年間に国際大会(IPF及びAPF主催大会)に審判員として2回以上参加すれば資格が維持されます。今はベンチの大会参加だけでも資格が維持できますから、ベンチプレス専門の選手で国際審判員の方もおられます。自分が参加するベンチ大会で審判を行い、資格を維持されていますね。
Q9 国際大会で審判をするとJPAから補助はあるの?
2025年4月より国際大会団長手当(15万円)に準ずる補助を行う予定です。審判専任であっても選手兼任、セコンド兼任であっても同額を支給する予定です。国際大会に頻回に参加されるは審判をしていただくと旅費、参加費の足しになると思いますよ。
Q10 国際審判資格の取得と維持の費用は?
受験料は50ユーロ(変更の可能性あり)で、年会費は二年に一回IPFよりJPAに請求があります。現在は国際審判員年間1.2万円をJPAに収めて頂いておりますが、次年度からは、JPAが2千円を補助しますので、差額の1万円を納めていただきます。
Q11 国際審判員受験に関する国内の問い合わせ先は?
不明な点はJPA事務局にお問い合わせください。 https://www.jpa-powerlifting.or.jp/contact.php#a03
では皆さま、1人でも多くの方が国際審判員受験、国際審判員活動を行っていただけますよう、宜しくお願い申し上げます。
2024年8月22日
日本パワーリフティング協会 会長 古城資久
日本パワーリフティング協会 技術委員長 二宮正晴