「コラム記事17」腕相撲のコツと技

腕相撲

【2020年8月更新】

身体を鍛えていると競いたくなるのが腕相撲(アームレスリング)ですが、そのコツ(技)の種類とテクニック別に適合する身体特性(パワーリフティング競技での得意な種目)との関係について解説します。

アームレスリング(Armwrestling)は、専用の競技台上で、世界共通の厳格なルールのもと行われる腕相撲に似た競技のことで、「卓上の格闘技」とも呼ばれる(厳密にはテーブルゲームに近く、格闘技とは全く異なる)。

1977年、日本アームレスリング連盟(JAWA)発足。

引用:Wikipedia「アームレスリング」

本記事は、公益社団法人JPA日本パワーリフティング協会によるトレーニング情報記事です。

スポンサーリンク

腕相撲(アームレスリング)の二つの技

トップロール(吊り手)

一般的な腕相撲にはない、アームレスリング独特のテクニックで、肘を支点にして身体を後方へ落とし、てこの原理を使って相手の指先を吊り上げるようにして倒す技です。

一般的に腕相撲は、手首を屈曲・回外させ(巻き込む)動作で行われますが、トップロールでは手首を屈曲・回内させ、相手の指先をめくるように伸ばします。

こちらが、トップロールのスタート時の動きを再現した画像です。

攻撃するのは相手の指先で、その作用点は自身の手の甲(相手の指が当っている部分)です。実際に引くのは背中(肩の後ろ)になりますが、真後ろに引くのではなく、肘を支点として背中をやや前方+下方に倒すことにより、相手の指先を後方+上方に吊り上げます。

ちょうど「くぎ抜き」の要領です。

引用:sfphes.org「腕相撲のコツと技」

フック(噛み手)

一般的な腕相撲の概念に近い動作のテクニックがフック「噛み手」と呼ばれる技で、どちらかと言えばパワー系の技ですが、通常の腕相撲の「手首を巻き込み力で倒す」技ではなく、相手よりも手首の位置が相手より高くなるように前腕をひねり上げ、相手の手を下敷きにするといったテクニック動作を伴います。

噛み手(フック)はパワー技とされ、「力任せに手首を巻き込む」と誤解されがちですが、実際はそんなことは全くありません。

そもそも、力任せに手首を巻き込んだだけだと、全くの五分五分です。それでは、技でも何でもありませんよね。

一見、お互い同等に手首を巻き合っているように見えますが、自分に有利なようにフックしているのは、あくまでむかって左の選手です。

手の高さ(指先の高さ)を見てください。明らかに左の選手が指を上にしています。基本的に、アームレスリング・腕相撲では手が相手より下になったら力が入らず非常に不利です。右の選手は、すでにまともに力が入れられる状態ではありません。

引用:sfphes.org「腕相撲のコツと技」

関連記事

腕相撲の3種類の技|吊り手・噛み手・横倒し

腕相撲(アームレスリング)の技と身体特性

デッドリフトとベンチプレスのどちらが得意か

腕相撲(アームレスリング)の技には、それぞれに適合する身体特性がありますが、それは以下の通りです。

トップロール:腕が長く背中の筋力が強い

フック:腕が短く大胸筋の筋力が強い

これは、ほぼそのままパワーリフティング競技での身体特性、つまり、デッドリフトが得意(腕が長く背中の筋力が強い)か、ベンチプレスが得意(腕が短く大胸筋の筋力が強い)かに対応しています。

スポンサーリンク

腕相撲(アームレスリング)の技と筋力トレーニング

腕相撲(アームレスリング)の技とその強化に必要な筋肉部位は以下の通りです。

トップロールに必要な筋肉部位

背筋群(広背筋・僧帽筋)

三角筋(特に後部)

上腕二頭筋(特に長頭)

上腕三頭筋(特に長頭)

前腕筋群(特に腕橈骨筋)

フックに必要な筋肉部位

背筋群(広背筋・僧帽筋)

三角筋(特に前部)

上腕二頭筋(特に短頭)

前腕筋群(特に橈側手根屈筋)

▼各筋肉の鍛え方

大胸筋の筋力トレーニング

背筋群の筋力トレーニング

三角筋の筋力トレーニング

上腕の筋力トレーニング

前腕筋群の作用と鍛え方

腕相撲(アームレスリング)に最重要な筋肉部位

アームレスリングには多くの筋肉を使いますが、本競技は「前腕のスポーツ」と呼ばれるくらい前腕の筋力にかかる比重が高いスポーツです。

▼前腕の鍛え方

腕橈骨筋の作用と鍛え方

長橈側手根伸筋の作用と鍛え方

橈側手根屈筋の作用と鍛え方

円回内筋の作用と鍛え方

▼参照記事

腕相撲が強くなる筋トレ|トップロールとフック別

腕相撲のトレーニング器具(前腕)

ハンドローラー

腕相撲の筋肉=前腕のストローク力を鍛えるための、もっともスタンダードな方法がハンドローラーをケーブルマシンに取り付けてリストカールを行う方法です。

最新型のハンドローラーがこちらのようなタイプで、国際アームレスリング協会の元世界チャンピオン・マジョレンコ氏が考案した「ウルトラグリップ」と呼ばれるタイプが、アームレスリング選手を中心に世界的にも主流となっています。

こちらは、実際のウルトラグリップのケーブルマシンへの装着方法で、通常のアタッチメントのようにワンタッチで取り付けられます。

ウルトラグリップの最大の特徴は、従来のハンドローラーの支点が円の中心にあるのに対し、本タイプは支点が中心になく腕相撲・アームレスリングに最重要とされる「指先から相手の手首を巻き込む力」が鍛えられることです。

このように、指先から動作するリストの筋力をつけることで、トップロール系の技に対しての防御力が高まり、また、フック系の技の攻撃力が上昇します。

さらに具体的な、ウルトラグリップの使い方と特徴・入手方法を動画つきで解説している記事が下記のものです。

ウルトラグリップの特徴と使い方

画像引用:https://www.pghmbc.org/2020/05/blog-post_29.html

リストハンマー

手首の橈屈・尺屈方向の筋力を鍛えるための種目がリストハンマー系種目です。チューブリストハンマー・ダンベルリストハンマー・ケーブルマシンリストハンマーなどの方法があります。

▼動画つき解説

手首を橈屈・尺屈させるトレーニング

リストスピネーション

手首を回旋させる筋力を鍛えるための種目がリストスピネーション系種目です。チューブリストスピネーション・ダンベルリストスピネーション・ケーブルマシンリストスピネーションなどの方法があります。

▼動画つき解説

手首を回旋させるトレーニング

腕相撲が強くなる握力の鍛え方

腕相撲の技ごとに重要な握力の種類と鍛え方

筋トレコラム記事一覧

筋トレコラム記事の一覧はこちら

スポンサーリンク

筋力トレーニング情報ページ

筋力トレーニング情報トップページへ戻る

筋力トレーニング基本用語集ページへ戻る

筋力トレーニング種目の一覧ページへ戻る



IPF公認トレーニングギア


海外輸入トレーニング用品

-------
NO IMAGE