肘筋の構造・作用と鍛え方(筋力トレーニング)

肘筋( Anconeus muscle|ちゅうきん)の構造・作用およびトレーニング方法について解説します。
【2021年1月更新】
肘筋の構造と作用
肘筋は肘関節近くの外側に位置する筋肉で、肘関節を伸展させる作用を持っており、上腕三頭筋と協働して働きます。
また、肘関節屈曲時には肘関節の関節包がずれないように外側からサポートする働きも持ちます。
肘筋(ちゅうきん)は人間の上肢の筋肉。上腕骨の外側上顆後面上方から起こり、尺骨後面に停止する。支配神経は腕神経叢の後神経束の枝である橈骨神経である。作用としては肘関節の伸展を行う。伸展時には上腕三頭筋と共に協調して働く。
肘筋の鍛え方
肘筋だけをターゲットに鍛えられるトレーニング種目はありませんが、肘関節の伸展動作をともなうトレーニング種目のなかで上腕三頭筋と同時に刺激を加えることは可能です。
特に、前腕の回内動作をともなう種目で強く刺激することができます。
肘筋が関与するトレーニング種目
肘筋が関与するトレーニング種目は以下の通りです。
ベンチディップス
ナロー腕立て伏せ
チューブフレンチプレス
チューブプレスダウン
チューブキックバック
ダンベルフレンチプレス
ダンベルキックバック
ダンベルテイトプレス
スミスマシンナローベンチプレス
ケーブルプレスダウン
ケーブルキックバック
バーベルナローベンチプレス
バーベルフレンチプレス
肘関節の構造と周辺の筋肉
肘関節を構成する骨
肘関節は上腕骨・橈骨・尺骨の3つの骨から構成されており、それぞれ腕橈関節(上腕骨と橈骨)、腕尺関節(上腕骨と尺骨)、上橈尺関節(橈骨と尺骨)と呼ばれる3つの関節からできている複関節です。
肘関節(ちゅうかんせつ)は、肘にある関節。肘関節は上腕骨と橈骨、尺骨から成る関節であり複関節に分類される。蝶番関節としても分類される。
肘関節を構成する筋肉と周辺の筋肉
肘関節は、前腕屈筋群に属する円回内筋・橈側手根屈筋・尺側手根伸筋・長掌筋・浅指屈筋、前腕伸筋群に属する長橈側手根伸筋・短橈側手根伸筋・総指伸筋・小指伸筋・尺側手根伸筋・回外筋、および上腕伸筋群に属する肘筋から構成されています。
また、周辺の筋肉として上腕三頭筋・上腕二頭筋・上腕筋・肘筋があります。
肘関節を構成する筋肉と周辺の筋肉の鍛え方
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